分娩台の上で仕事して気づいたこと
頑張るあなたへ知ってほしいこと
疲れているのに、休めない。
もう十分頑張っているはずなのに、
「もう少しだけ」
「今やっておいたほうがいい」
「私が止まったら回らない」
って、なぜか動き続けてしまう。
こんな経験、ありませんか?
私は以前、この感覚がものすごく強くて。
どれくらい強かったかというと、
出産直後の分娩台の上で、仕事のメールを返していました。
赤ちゃんが生まれて、助産師さんに
「赤ちゃん、きれいにしてきますね」
と言われた、ほんの少しの時間。
私はすぐさま携帯を手に取りました。
「お疲れ様です。来週の面談の件ですが….」
今思えばドン引きというか、
いやいや人生の中でも
休むべき瞬間トップ3でしょ。
って思うんですけど、
でも、そのときの私は本気でした。
「今のうちに返信しとかなきゃ」
「置いてかれないようにしないと」
「今日からますます頑張らなきゃ」
そんな気持ちでいっぱいでした。
今思えば、 私は生活が大きく変わることが怖かったんだと思います。
上の子、赤ちゃん、仕事、家事、自分の身体。
全てを抱えるには、
そのままの自分では足りない気がしていました。
子どもが増えたぶん、自分もパワーアップしなきゃいけない。
だからたとえ産んだ直後の分娩台の上でも
なにかしていれば、安心できた。
そうやって、
未知の世界に入る不安を、
頑張ることで埋めようとしていました。
今思えば、あのときの私はまさに、
不安がアクセルを踏んでいる状態だったんだと思います。
頑張り続けた結果、動けなくなりました
その後も、お医者さんを説得して産後36時間後には退院。
そうして帰宅したあとの私は、とにかくイライラが止まりませんでした。
赤ちゃんが泣く。
上の子が呼ぶ。
洗濯物がたまる。
ご飯の時間がくる。
ひとつひとつは普通のことなのに、全部が私を急かしてくるように感じていました。
「ちょっと待ってってば!」
「もういい加減にして!」
「静かにしてよ!」
そんな言葉が止まりませんでした。
そして夜になると、
寝顔を見ながら
「また今日もイライラしちゃった」
「もっと良いママにならないと」
と、自己嫌悪。
そうやってひたすら頑張り続けた結果、私は産後うつになりました。
(その後、周囲の助けも借りながら無事元気になりました)
でも今になって気づくのは、出産直後のあの瞬間から、私はもうかなり張りつめていたんだなということ。
怖いという気持ちに、気づかなかった。
不安を、仕事や育児をより多くこなすことで
なんとか押さえ込もうとしていた。
そして頑張り続けた心と身体。
それが、あるところで、
「もう無理だよ」と止まってしまったんだと思います。
不安がアクセルを踏んでいるとき
でも、ここまで極端じゃなくても、
不安で止まれなくなることって、日常にもあると思うんです。
本当は休みたいのに、
あれもやらなきゃこれもやらなきゃって結局ずっと忙しい。
特に子育てをしている身だと、
「みんなのために私がもっと頑張ればいい」ってついやっちゃいがち。
だけどそういう時って、なんだかイライラしやすい。
夕飯を作りながら、洗濯物も気になって、明日の持ち物も頭の中で確認して。
そんな時子どもに「ねぇー!ママー!マーマー!」って言われて。
口をついて出てくるのは「ちょっと待ってって言ってるでしょ!」
でもあれって、子どもが悪いとか、親の心が狭いとか、そういう話じゃないんですよね。
実はその前からずっと、
「ちゃんとしなきゃ」
「私が止まったらだめだ」
「良いママにならないと」
そんな気持ちで走り続けて、心の余白がなくなっていたのかもしれない。
これ、不安が理由でやってない?
だから、
不安がアクセルを踏んでいる状態にブレーキをかけるために、
私はひとつ、意識するようになったことがあります。
なんだかイライラしているとき。
心がザワザワして、落ち着かないとき。
休みたいのに、休めないとき。
ヘトヘトなのに、まだ頑張ろうとしてるとき。
そんな自分に気づいたとき、こう聞いてみるんです。
「これ、不安が理由でやってない?」
例えば、
「育児も家事もちゃんとやらなきゃ」っていっぱいいっぱいになってる時。
→『家が回らないかもっていうのが不安』
「子どもの前では笑顔でいなきゃ」って無理してしんどくなってる時。
→『私が元気がないと子どもが心配するかもっていう不安』
SNS疲れしてるのに、ついつい投稿を頑張っちゃう時。
→『自分の想いや努力が報われないんじゃないかっていう不安』
こんな感じで、
なんかちょっとしんどいのに動きが止められないときって、
よくよく見てみるとその奥に『不安』が隠れてたりする。
この『不安』を見つけたときは、それを消そうとしなくてもいい。
でも、「あ、今ちょっと不安が理由で頑張りすぎてたかも」と気づくだけで、ほんのちょっと肩の力が抜けることがあるんです。
頑張りを増やす前に、気づいてあげたいこと
私はこの産後うつの経験を通して、
安心って、頑張りを増やした先にだけあるわけじゃないんだな、
と身をもって知りました。
だから頑張るあなたに伝えたいこと。
休んでも、愛は減らない。
止まっても、家族は壊れない。
頑張れない日があっても、
大切にしたい気持ちは消えない。
だから、まずできることがあるとしたら。
完璧なママになるより、
不安に押されて走り続けている自分に気づくこと。
怒らないママになることより、
時には休んで、一呼吸おくこと。
それが、親子の安心を育てる余白になっていくんだと思います。
これからもここでは、
怒ったあとに自己嫌悪で終わらせないこと。
イライラの奥にある本当の気持ちに気づくこと。
完璧じゃない日も、親子の安心を育てていくこと。
そんな話を、少しずつ届けていきます。
毎日に一生懸命な人が、
この話で少しだけ安心できますように。
そしてどうか、分娩台の上では休めますように(笑)
では、また!
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
感想やコメントなどいただけると、
とっても嬉しいです🌱




ここまりさん、分娩台の上でも仕事するくらい、不安に追い詰められてたんですね🥹渦中は気づかないものですよね、ほんとに。(わたしも経験あります😓)今は「がんばらないと」をゆるめることができて、ほんとによかったですー😭✨
ここまりさん、こんにちは😊
分娩台の上で仕事のメールを返していた、というお話に思わず驚きました。
でも読み進めるうちに、その奥にあった不安や張りつめたお気持ちが伝わってきました。
「休んでも、愛は減らない。止まっても、家族は壊れない。」
本当にそうですね。
私も「もう少し頑張ろう」と走り続けてしまうことがあるので、この言葉が心に残りました🌿